ハルトとアイ
社内恋愛 / 会社近くのカフェ
ハルト(26) 営業部。入社4年目。
アイ(24) 経理部。入社2年目。ハルトとは3ヶ月前から付き合っている。
アイ(24) 経理部。入社2年目。ハルトとは3ヶ月前から付き合っている。
12時5分。ハルトはオフィスを出た。「ちょっとコンビニ行ってきます」と言い残して。
12時8分。アイもオフィスを出た。「ランチ行ってきます」と言い残して。
待ち合わせは会社から2ブロック離れたカフェ。社員は誰も来ない場所を選んだ。
ハルトが先に着いていた。窓から離れた奥の席。アイが入ってくる。目が合う。でも、すぐには近づかない。店内を見回して、知り合いがいないか確認する。
「待った?」とアイが座りながら聞く。
「2分くらい」とハルトが答える。
メニューを見る。パスタとサラダのセット。二人とも同じものを頼む。好みが似てきた。
「今日、田中さんに話しかけられてドキッとした」とアイが言う。
「何て?」
「最近楽しそうだねって」
ハルトは苦笑いした。「バレてるかな」
「どうだろう」とアイも苦笑いした。
料理が来る。食べながら、仕事の話。週末の予定。来月の旅行のこと。声は小さめ。周りに聞こえないように。
12時45分。そろそろ戻らないといけない。
「先に出て」とアイが言う。
「うん」とハルトが立ち上がる。「じゃあ、また」
会計を済ませて外に出る。振り返らない。5分後、アイも出てくる。別々の道を歩いて、会社に戻る。
オフィスで顔を合わせる。「お疲れ様です」と他人行儀に挨拶する。
いつまでこうしているんだろう、とハルトは思った。でも、このスリルも少し楽しかった。