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2026.01.31

テツヤとアカネ

告白前夜 / 夜景スポット

テツヤ(28) 銀行員。アカネとは友達の紹介で知り合った。3回目のデート。
アカネ(26) 事務職。テツヤのことは「いいな」と思っている。

今日、告白するつもりだった。

3回目のデート。もう曖昧な関係を続けるのは嫌だった。答えを出したかった。

ディナーを食べて、夜景が見える場所に連れて行った。事前に下見もした。完璧なプラン。

「きれいだね」とアカネが言う。街の明かりがキラキラしている。

「うん」とテツヤが答える。心臓がうるさい。

言うなら今だ。今しかない。

「アカネさん」

「なに?」

アカネがこっちを向く。目が合う。

「あの、俺……」

言葉が詰まった。練習したはずなのに。頭が真っ白になる。

「……今日、楽しかったね」

違う。言いたいのはそれじゃない。

「うん、楽しかった」とアカネが笑う。

沈黙。夜風が吹く。

「私も、話があるんだけど」とアカネが言った。

テツヤは驚いた。「え?」

「テツヤさん、私のこと、どう思ってる?」

直球だった。テツヤは息を吸った。

「好きです」

言えた。やっと言えた。

アカネは少し笑った。「私も」

テツヤは固まった。「え、マジで?」

「マジで」とアカネが笑う。

テツヤも笑った。なんだ、こんなに簡単だったのか。

帰り道、手を繋いだ。初めて。少し汗ばんでいた。でも、離したくなかった。

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