シュウとナツキ
オンラインゲーム仲間 / オフ会
シュウ(25) フリーター。ゲームが趣味。ギルドのリーダー。
ナツキ(23) 大学院生。同じギルドのメンバー。
ナツキ(23) 大学院生。同じギルドのメンバー。
1年間、オンラインで一緒に遊んできた。声は知っている。でも、顔は知らなかった。
ギルドのオフ会。東京の居酒屋。10人くらい集まった。
「シュウさんですか?」と声をかけられた。振り返る。
女の子だった。イメージと違った。声だけ聞いていた時は、もっと大人っぽい人だと思っていた。
「ナツキ?」
「はい」とナツキが笑った。
オフ会が始まる。みんなで乾杯。ゲームの話で盛り上がる。いつもボイスチャットでしていた話を、直接する。不思議な感覚。
気づいたら、ナツキの隣にいた。
「シュウさん、声と雰囲気違いますね」とナツキが言う。
「そう? そっちこそ」
「どんなイメージでした?」
「もっと、なんか、落ち着いた感じ」
「実際は違いましたか?」
「うん、良い意味で」
ナツキは少し照れた顔をした。
二次会。人数が減る。シュウとナツキは残った。
「また、二人で遊びませんか?」とナツキが言った。「ゲームじゃなくて」
シュウは驚いた。そして、嬉しかった。「いいよ」
オフ会が終わって、解散。帰りの電車で、ナツキからLINEが来た。「今日、会えてよかったです」
シュウは「俺も」と返した。画面の向こうにいた人が、目の前にいた。それだけで、なんか特別だった。