レンとミホ
元カノの友達 / バー
レン(29) 広告代理店。1年前に彼女と別れた。
ミホ(28) アパレル。レンの元カノの友人。
ミホ(28) アパレル。レンの元カノの友人。
偶然だった。行きつけのバーで、ミホを見かけた。
ミホは元カノの友達。何度かグループで会ったことがある。でも、二人で話したことはなかった。
向こうも気づいた。目が合う。どうしようか迷う。無視するのも変だし。
「久しぶり」とレンが声をかけた。
「久しぶり」とミホが返した。
隣に座る。一杯だけ、と思った。
「元気?」とミホが聞く。
「まあ、ぼちぼち」とレンが答える。
「アヤとは、もう連絡取ってないの?」
アヤ。元カノの名前。1年経っても、少しだけ胸が痛む。
「取ってない」
「そっか」
沈黙。でも、気まずくなかった。
「私も最近、別れたんだ」とミホが言った。
「そうなんだ」
「だから、一人で飲みに来た」
同じ境遇。なんか、分かる気がした。
結局、3杯飲んだ。話しているうちに、時間が過ぎていた。
「また、飲もうよ」とミホが言った。
レンは少し考えた。元カノの友達。微妙な関係。でも、今は元カノじゃない。
「いいよ」と答えた。
連絡先を交換して、別れた。これがどこに向かうのか、分からない。でも、久しぶりに誰かと話せて、少し気持ちが楽になった。