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2026.01.31

セイヤとアンナ

留学先 / バルセロナのカフェ

セイヤ(22) 日本からの留学生。スペイン語は初級レベル。
アンナ(21) スペイン人。日本のアニメが好きで、日本語を勉強中。

バルセロナに来て3週間。まだスペイン語がうまく話せない。

大学近くのカフェ。一人でコーヒーを飲んでいた。隣のテーブルに女の子が座った。

彼女はノートに何か書いていた。日本語だった。ひらがな、カタカナ、漢字。

「日本語、勉強してるの?」とセイヤは英語で話しかけた。

彼女は驚いた顔をした。「あなた、日本人?」と下手な日本語で返してきた。

「そう」とセイヤは笑った。

それから、話し始めた。セイヤは拙いスペイン語で。アンナは拙い日本語で。通じないところは英語で補った。

「なんで日本語勉強してるの?」

「アニメが好き。字幕なしで見たい」

「どのアニメ?」

「ナルト。ワンピース。最近は、進撃の巨人」

セイヤは嬉しくなった。共通の話題がある。

1時間くらい話した。文法がめちゃくちゃでも、なんとなく通じた。言葉より、笑顔や表情で伝わるものがあった。

「また会える?」とセイヤが聞いた。

「もちろん」とアンナが答えた。

連絡先を交換した。

帰り道、セイヤは思った。言葉が通じなくても、繋がれる人がいる。留学に来てよかった。

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