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恋愛

2026.01.31

ツバサとアオイ

SNSで知り合い / 本屋のカフェ

ツバサ(25) 小説を書いている。Twitterで創作仲間と繋がっている。
アオイ(24) 読書好き。ツバサの小説のファン。DMで感想を送ったのがきっかけ。

半年間、DMでやり取りしてきた。文章だけの関係。顔も声も知らない。

「会ってみませんか」とアオイが提案してきた。ツバサは少し迷った。でも、会いたかった。

待ち合わせは本屋のカフェ。ツバサは本を持っていく約束をした。目印になるように。

席で待つ。緊張する。文章では色々話したのに、実際会ったら何を話せばいいんだろう。

入ってくる人を見る。あの人かな。違う。あの人かな。違う。

一人の女性がこちらに向かってくる。目が合う。手を振っている。

「ツバサさん?」

「アオイさん」

向かい合って座る。沈黙。気まずい。

「なんか、変な感じですね」とアオイが笑った。

「うん、ずっと知ってる人なのに、初めて会う感じ」

「分かります」

話し始めると、止まらなかった。DMで話したこと。話せなかったこと。好きな本の話。将来の話。

「ツバサさんの文章、本当に好きなんです」とアオイが言った。

ツバサは照れた。「ありがとう。でも、実物はこんなんだよ」

「こんなんって、どんなん」

「地味で、根暗で」

「そんなことないですよ」とアオイが笑った。「想像通りでした」

「それ、褒めてる?」

「褒めてます」

3時間くらい話した。帰り道、駅まで一緒に歩いた。

「また会いたいです」とアオイが言った。

「俺も」とツバサが答えた。

文章で繋がった人と、現実で繋がった。なんか不思議だった。でも、嬉しかった。

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