ミツキとシオリ
12年ぶりの再会 / 成人式
ミツキ(27) 中学の時にシオリに告白して振られた。その後、違う高校に進学。
シオリ(27) 地元に残っている。ミツキのことは覚えていた。
シオリ(27) 地元に残っている。ミツキのことは覚えていた。
成人式は7年前。でも、同窓会は今年初めて開かれた。
正直、行くか迷った。中学の記憶はあまり良くない。特に、シオリに告白して振られた記憶は。
会場に入る。懐かしい顔がたくさんいた。
「ミツキ?」
振り返る。シオリだった。
一瞬、体が固まった。12年ぶり。変わっていた。でも、すぐに分かった。
「久しぶり」とミツキは言った。緊張していた。
「本当に。変わったね」
「そっちこそ」
気まずい沈黙。あの時のことを、お互い思い出しているのが分かった。
「あの時はごめんね」とシオリが言った。
ミツキは驚いた。「え?」
「中学の時。酷い断り方しちゃって」
「……覚えてたんだ」
「忘れるわけないよ」
12年前のことを謝られるとは思わなかった。
「気にしてないよ。子供だったし」とミツキは言った。本当だった。もう気にしていなかった。
「そう? よかった」とシオリが笑った。
それから、色々話した。今何をしているか。どこに住んでいるか。
「また会えない?」とシオリが言った。
ミツキは少し驚いた。「いいよ」
連絡先を交換した。
12年前、振られた相手。今、連絡先を交換している。人生は分からないものだ、とミツキは思った。