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2026.01.31

サトルとナオ

お見合い / 料亭

サトル(35) 医師。親からの圧力でお見合いすることに。
ナオ(32) 薬剤師。同じく親に勧められて参加。

お見合いなんて古い。そう思っていた。

でも、35歳。結婚の予定なし。親からの圧力に負けて、仕方なく参加することにした。

料亭の個室。親と一緒に座っている。向かいに相手が来る。

ナオ。32歳。薬剤師。釣り書きは読んでいた。

「初めまして」と挨拶を交わす。形式的。堅苦しい。

親同士が話している間、二人は静かに座っていた。

「お見合い、初めてですか?」とサトルが小声で聞いた。

「はい。サトルさんは?」

「僕も」

「緊張しますね」

「しますね」

少しだけ空気が和らいだ。

食事が終わり、親が席を外した。「二人で話してきなさい」と。

庭園を歩く。二人きり。やっと本音で話せる。

「正直、乗り気じゃなかったんです」とサトルが言った。

「私も」とナオが笑った。「親がうるさくて」

「分かります」

「でも、来てみたら……」とナオが言葉を切った。

「悪くなかった?」とサトルが続けた。

「はい」

サトルも同じことを思っていた。

「また、会いませんか?」とサトルが言った。「今度は、二人だけで」

ナオは少し考えて、「いいですよ」と答えた。

お見合いなんて古いと思っていた。でも、きっかけは何でもいいのかもしれない。

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